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IN THE GEN(今月の源)

第13回/植村みのる

「行く」しか持たない幸せ

いつの間にやらもう4月。こないだ年末年始で遊び呆けて、雪で取材が流れたのが2月、クリミア半島がバタバタ騒ぎ始めたのが先月。すでに東京では桜も散っている。
ということは来月末にドイツで、6月のアタマ頃にサンクトペテルブルグ、250号特別記念号を作って、MMSとスタージスに行って、バイブズミーティングで、たぶんどこかのタイミングで引っ越しをして……ほらね、今年もアッという間に過ぎてしまいそうだ。これが永遠に続くわけはないので、そのうち「あ〜仕事がない。なんか仕事を探さないと生きていけない」なんてことになる。間違いなく確実にそうなる。

だから今のうちに手を打っておこう、ではない。
だから今の環境をもっと楽しんでおこう、なのだ。
あれだけあちこちを旅したんだからもういいだろう、ではない。
まだあそこには行ったことがない、なのだ。
あ……これか、これが足りないシンドロームか。
私が「行く」しか持たない理由は、これなんだな。
旅と同様、帰省も「行く」で、仕事も「行く」のはおそろしくポジティブということかと思っていたが、満足できていないからなのだ。
満足できないことも、あながち不幸ではないんだな(こういう考え方がダメなのかもしれないが)。

そんなこんなで今年のスーパーラリーはエストニア。バルト3国のひとつと聞いても「それどこ?」だと思うだろう。古くはバイキングの来襲によってノルマン人の血が混じり、その後は列強国に支配され続け、1991年にソ連が崩壊してようやく本当の意味で国際社会での独立を獲得し、欧州連合(EU)に加盟したのが10年前。
エストニアの場所は、ドイツとかフランス側から見れば「右斜め上でロシアとの境界」、スカンジナビア半島から見れば「フィンランドの下」にあたる。
ルートはゲルマンズとメールしまくった結果「今年はミンスク(ベラルーシ)に立ち寄った後、サンクトペテルブルグ(ロシア)に行ってから会場入り!」ということになった。今回は途中の訪問国もルートもゲルマンズたちにとっても未走の道で、イタリア組とフィンランド組とポーランド組が合流して走るという国際版・道連れ旅団だ。心配なのはロシアのビザがまだもらえていないこと。クリミア半島の政情が原因だろう。経済制裁とかしてるしなぁ。ベラルーシのビザも取らなきゃだしなぁ。

こうして「行く」しか持っていないことを幸せだと勘違いしながら走っている。
「前進」に対する私のハードルは、あまりにも低いのである。

第1回 :弘田リホー
第2回 :ウメ
第3回 :新井真一
第4回 :吉田慎也
第5回 :松尾COZY
第6回 :植村みのる
第7回 :ジェームス関島
第8回 :弘田リホー
第9回 :新井真一
第10回 :ウメ
第11回 :吉田慎也
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