事件は2年ほど前に起こった。腹を立てた編集部員Mが只野編集長(社長)に書面で直訴した。内容は「子供の服にまでタバコの臭いがつく、どーにかしてほしい」といったようなもの。世間では分煙、禁煙が当たり前になっているこのご時世に、「全面喫煙可」だったバイブズ編集部。長期に渡ってなぁなぁにしていた「タバコ問題」について、ついに動かざるおえない時がやってきた。
当時、編集部には9人の人間がいて、3人が禁煙者。ちなみに俺、ヤス、M氏(松尾さん)。机の配置は微妙に離れていたものの、同じ室内で倍以上の喫煙者がいれば、1時間も室内にいれば体中にタバコの臭いが染みこんだ。俺も結構文句を言っていた、ヤスも結構言っていた。でも最終的には、あまり口では文句を言ってなかった松尾さんが爆発して口火を開いた。
もともと2部屋に仕切られていた3階(広告部ほか)は、応接室以外は禁煙になった。しかし理屈で固められ、なぜか6階は簡易的な壁を設けた「分煙みたい」な感じに収まった。もちろん禁煙組が窓が多いところに広めにスペースを使わせてくれているのだが、簡単な壁と2台の扇風機だけで完全なる分煙ができるわけがない。半年ほど前に(有)源・出戻りで再入社したAのデスクが壁の切れ目、いわゆる毒ガスが流れ込む位置。「ここはホントに臭いよ、扇風機なんて意味ないもん」とA氏(新井さん)は語る。
タバコを吸わないとイライラしてくる喫煙者の心理。俺も6年ほど前まで喫煙者だったので少しは理解はできる。しかし喫煙者には、もうすこし吸わない人間のことも考えてもらいたいものだ。「あなたが気持ちよく吸っているそのタバコの煙で、逆に気分が悪くなっている人がいるっていうことを」。
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